いやいやいやいや。参った。例のごとく、なんかエロっちい本を読みたいなーと思ったのと、引越しの際に出てきた積読本崩しで読み始めた一冊。なんですかこの没入度。 不純な動機で読み始めたのに、今まで放って置いた自分を責めたくなるような素晴らしいミステリでした。この筋をバラすのは罪だ。いやもう、読んで驚け。雰囲気に酔え。 というわけで、本筋には触れるのはやめにします。触れるのは、主要登場人物のひとりである変態紳士。触れるっていうか触れすぎるって言うか「かわいいよ、いやらしいきみ」とかいいながらそそくさとスカートの中に手をつっこんで撫でさする、セクハラがスーツを着て歩いているような、そんな御仁。 しかも清清しいほどのド畜生。 話の主導権を握る序盤・中盤まで、これは何のポルノ小説だろうという最低な活躍っぷり。後半は別の意味で最低キャラになって2度おいしい。 や、変態小説だけど数年に1作読むか読まないかの傑作ミステリだったんですよ。変態小説だけど。 スポンサーサイト
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