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あるベテランマンガ翻訳者の実情 | マンガ: Manga
from MangaCast
http://community.livejournal.com/mangacast/525568.html

だれか日本語訳する? だれもしないようなら、自分がやってもいいんだけど。ここじゃなくて、もっとまともな人が訳したほうが世間様の目には付きやすいような気が。

5/21改稿:誰も手を出さなそうなんで、ポイントだけ訳してみました。

イリノイ州のAnime Central 2007で行われた、キャリア12年のマンガ翻訳家、吉田としふみ氏(漢字が間違っていたら訂正願います)とTrish Ledoux氏による公演。吉田氏は2004年にVizを退社するまで、「らんま1/2」や「犬夜叉」等のアニメの吹き替え台本を、以降は「武装錬金」、「ネギま!」、「D-Gray Man」、「黒鷺死体宅配便」、「エウレカセブン」等のマンガ翻訳を行っている。Trish氏のほうも、アニメ声優、台本、マンガ翻訳をはじめ、Vizの多くの作品に携わっているベテラン。

・マンガ人気は高まっているが、翻訳の対価は10年前より逆に安くなっている。需要が増えているため翻訳者の新規参入は易しくなっている一方、個々の質が低下している面もある。

・翻訳者になるには日本文化に対する深い知識が必須。多くの会社はページあたり$2(≒250円)程度の安い賃金で満足してしまうようなスキャンレーション出身者やマンガマニアを、翻訳者として雇いたいとは考えていない。

・どんな翻訳者にも誤訳は避けられないが、安価な翻訳者はそれだけ、「ネギま!」で起きたような単純な誤訳、Thousand Master(サウザンドマスター=千の呪文の男)とSouthern Master(サウザンマスター≒南方の呪文の男)、を起こしてしまう可能性が高い。*1

・日本語のジョークは特に翻訳が難しい。そのまま訳して、日本文化に理解がある少数の読者向けにするか、それとも大多数の英語話者に通じるジョークに変えてしまうかは悩みどころ。往々にしてタイトル毎に方針は変わる。

・オリジナルのニュアンスを残しつつ、英語圏でも通用するジョークを生み出すには経験がいる。究極的には、作者の思考と一体化して、その場面でそのキャラクターの発言によって、何を一番読者に伝えたいのかを把握しなければならない。

・他の分野と同様、翻訳者になるために重要なのは、適切な日本語教育を受けること。翻訳学校のキャリアは重要。日本語に浸れる環境があればなお良い。Trish氏の場合は、義理の母親が日本人で、どんなアニメよりも早口で喋る人だったことがひとつの大きなアドバンテージになっている。また、後述する副業の教師業でより良い待遇を受けることができるため、日本語学の修士号を修めておくのも一つの考え方。

・企業が翻訳者を雇うときにその人の経歴を重視するかというと、そうでもない。実際に仕事をするまで、そして誰かから指摘されるまで、翻訳者のレベルがわからないことも多い。

・翻訳は通常、翻訳者、校正者、そして編集者の3人のチームで行われる。大抵の場合、経験豊富な一人がリーダーシップを発揮するが、3人とも経験が乏しい場合は悪い結果になりがち。吉田氏はマンガのストーリーや背景知識に強く、Trish氏は英語表現と文法に強いので、お互いにお互いの苦手とする面を補うことができる。

・翻訳を開始する前に、会社側が先の巻をどれだけ提供してくれるかと言うと、場合によっては参考資料をまったく用意してくれないこともある。その場合、後々の展開に悪い影響を及ぼすような訳をしてしまわないよう祈りながら翻訳作業を行うしかない。一番望ましいのは、吉田氏が行っているように、日本で発売されるマンガを可能な限りリアルタイムで読み、最新の動向を把握すること。

・既に完結したマンガの翻訳には、また別の問題がある。熱心なファンは、そのマンガがどう翻訳されるべきかという考えを既に持ってしまっているため、その方向に従わない翻訳は不平を受ける。

・フランスにはアメリカより大きなマンガ市場があるため、日本語の次にフランス語を学んでおけばより融通が利く。

・マンガ翻訳には安定した定収入はない。「ネギま!」の場合は幸いにも臨月で単行本が出版されているが、他のタイトルはいつ途切れるかわからない。実のところ、Trish氏が副業で高校教師を行なうことで、やっと翻訳者としての生活が成り立っている。

・米国の出版に支障のある絵を修正するかどうかは、作業のいろいろな局面で判断される。あからさまであればあるほど、早い段階で判断されることが多い。Trish氏個人は問題ないと考えても、ウォルマートは裸の悟空の絵が載ったドラゴンボールを店頭に置かない。小売店には小売店の販売基準が存在する。

・擬音語の扱いについて、吉田氏は実際の動詞を擬音として使用することに否定的だが、Trish氏は避けられない場合もあると考えている。

*1 Delrayの「ネギま!」は最初別の人間が翻訳を行っていたものの、あんまり正確じゃなかったため人員交代になったとか。


しかし、武装錬金の秋水先輩の必殺技「逆胴」を、リバースドー(Reverse Do) とかいう珍妙な名前にしたのはこの人だったのか。

英語か日本語かどっちかに統一しようよ、と最初思ったが。あまりに気に入ったのでリバースドー!リバースドー!と連呼していたら、これ以外ありえないように思えてきた。ビバ洗脳。

とはいえ、なんだかんだ言うものの、自分は「ネギま!」と「武装錬金」の英語版単行本集めてるし、その翻訳も、かなり上質な部類に入ると思っているのですよ。「武装錬金」もうちょっと売れてもいいのにね。ナルトの100分の1でいいから人気を奪いたい。
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【2007/05/21 15:14】 | トラックバック(1) | コメント(1) top↑






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【2009/11/24 01:34】 | [ 編集] | page top↑

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あるベテランマンガ翻訳者の実情
&nbsp;あるベテランマンガ翻訳者の実情(でかだんびより)漫画の英訳なんて考えただけでも恐ろしいですね。多分映画や小説より数段難しいでしょう。漫画特有の擬音語に加え、作者オリジナルの擬音語も満載ですし、ファンタジーものの技名なんて翻訳者泣かせなんでしょうね。そ 日本視覚文化研究会【2007/05/21 22:49】
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