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白い花の舞い散る時間 -ガールズレビュー- | 和書:Japanese books
White frowers

いい年の男が読むのはちょっと恥ずかしい表紙。

なんだか知らないけど、表紙とは裏腹の凄いミステリがあるよ、という噂を聞いて読んでみましたコバルト文庫。青い騎乗柄のレーベル、ひさしぶりに見たなあ。

顔も名前も知らないチャット仲間のアイリス、シャドウ、ララ、ミスティー、そしてミズキ。彼女たちが知る情報は、同じ塾に通う高校生ということだけ。そんな彼女たちがアイリスの呼びかけで、実際に会うことになった。オフ会の場は、人里から離れた古い洋館『ムラサキカン』。匿名性を保つため、新たな名を振り分けていくが、その場に現れたのは…?
偶然か必然か、少女たちの運命は動き出す!

とはいえ、このアオリ文だけで、綾辻行人スキーとしてはドキドキが止まらない、な訳ですよ。ああ、妖しげな事件のかほりがする。

冒頭のチャットだってこんな調子。

-ねえ、この5人でオフ会をしない?
-いいわね、でも主催のアイリスが実は男で、他の4人が誘拐監禁されたりしたらどうするの。
-同じ塾から4人も人間がいなくなったら、だれか怪しむわ。でも1人だけなら気がつかないかも。
-それも大丈夫。この中の誰か消えたら、他の3人がきっと声をあげるもの。
-じゃあ、私以外の4人が全員共謀、あるいは同一人物、という線はないかしら?

お前らどんな妄想癖やねん! 最近のお嬢様は日常生活でトリック談義をするのか!
と、喜んで読み進めたものの……



うーん……ガッカリー。

終盤で急転直下をするものの、ミステリを通り越して何か異空間へ突き進んでしまいました。ここはどこ? 私はだあれ? 新本格を求めた自分がいけなかったようですが、全員変名、というガジェットが全然生きていないのもつらかった。


この小説の何が凄いのか解説してくれているサイト(激しくネタバレ)
http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20051121/1132532345
ああ、なるほど。自分にはその先入観があまり無かったから、ふーん。で終わっちゃってた訳か。少女小説にどっぷり漬かった人の為のミステリな訳ですね。
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【2007/01/14 19:46】 | トラックバック(0) | コメント(0) top↑






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