洋書読みをするきっかけになった思い出のシリーズなので、1話目見てみました。知らない単語にいちいち赤線を引きながら読んだ日々が懐かしい。真っ赤になった本、今も大事に持ってます。
で、このアニメ版、なかなか真面目に作ってあって良いですね。もっと子供受けのするわかりやすい話に作り変えられていたら悲しいよな、と思ったけど、原作を尊重しているのが伝わってきて嬉しいです。主人公の親父ジャレド幼少期の話がばっさりカットしてあったのは残念だけど、まあそれは掴みを考えると仕方ないか。 いやー、主人公リーフがばったばったと敵をなぎ倒したりしてたら怒ろうかと裏期待もしてたんですが、実戦にびびってる姿を見て安心しました(笑) ぶっちゃけて言うとこの主人公のリーフ、弱いんです。純粋な戦力的には一行の中で一番未熟で弱いと思われる。精神的にも割と頻繁に挫けそうになる。でも、本当に絶望的な情況になったとき、最後まで心が折れずにふんばるのも彼なんですよ。旅の仲間はそんなリーフの姿を見て、絶望の淵からふたたび気力を振り絞る。戦闘能力ではなくて人間性でグループの中心となる人物なんですね。そういう主人公像を描ける物語って日本では少ないので、ぜひそこは重視してもらいたかった。 そもそもこの話、強敵が出た。力を合わせて倒した。というストレートな展開が少なくて、まともに戦って倒せる怪物達はあまりいない。知恵と勇気でなんとか切り抜けたり、もうおしまいだという情況でいかに希望を保ちつづけるか、という心の勝負が中心になるので。ある意味、分かりにくい地味な話になりかねないんですよ。 さて、萌えもなく表面子供向けっぽいデルトラクエストを最後まで追ってくれる大人がどれだけいるかなあ。(原作2章のジャスミンはツンデレモードに変形大気圏突入しますが。1章は恋愛っけ極少) ある意味、最終盤で明かされるであろう、第1話から堂々と張られている、物語の根幹に関わる伏線がこの物語の真骨頂なんで、興味があればぜひ見続けてもらいたいとは思います。かなり大胆不敵な仕掛けが待っています。自分は1章最終巻8巻を読んだとき、作者が1巻目からその展開を計算して書いていたことに相当驚きました。うは、大胆すぎる。 ちなみに原作版は、アルファベットでしか成立しないパズルとかがたくさんあって、日本語翻訳どうしているんだろうと翻訳版を読んでみたら、日本語を使った新たな問題を作成してありました。プロの仕事だ。やるなあ。 スポンサーサイト
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深夜枠以外は基本的に対象外なのですが、念のため録画してました。先程見てみたのですが、なんかいいですね。世界観はもろRPGで、伝説の7つの宝石を集めると魔物を退治できるという、ある種お決まりの筋なのですが、いろいろな設定にリアリティと愛を感じちゃいました。 作品凝視鑑賞♪【2007/01/07 06:42】
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