from Advanced Media Network
http://anime.advancedmn.com/article.php?artid=4324 US版逆転裁判3の発売前に米国内のイベントで行った、松川プロデューサーへのインタビュー。アンテナの鋭い逆転裁判応援サイトさんでメインの部分は翻訳されているので、そちらについては向こうを見ていただくことにして。 http://ameblo.jp/gsfun/entry-10051978668.html 残りの、米国でのノベルゲームの可能性の部分についてちょっと訳してみる。AMNがインタビュー記者。MMが松川プロデューサー。
*前にも書いたような気がするけれど、向こうの方は割と何でもビジュアルノベルと呼ぶことがあります。ファミコンとかウォークマンとか、厳密には細かい区別があるんだけど代表名になってるのと似たようなことだろね。 英語版逆転裁判は、暴言とかスラングとかが豊富で、生の表現を覚えるのにはかなり適した教材です。リーディング方面なら。逆に学校英語を中心に学習してきた王道タイプの人にはとっつき悪いかも。場面によっては、隠語に近いL337(leet)言語とか出てくるしね。 で、テキストゲームが米国に売り込めるかっていうと、どうなんだろうなあ。個人的には、そ・れ・が!遊びたいんだ!!なんだけど、冷静にXBOX360のラインナップを見ると、売れてるのは確実にアクションとFPS/TPSなんだよなあ。潜在顧客がいないとは思わないものの、その、読書を厭わない層にリーチさせるのがめちゃくちゃ難しそうな気配。採算取れる軌道に乗せられるかという時点で、何らか他の力を借りなければ絶望的にこけそう。大体最初から売れるなら、わざわざ日本から売らんでもZorkの系譜が続いてるはずだし。逆裁はほんと奇跡の産物だ。 ぶっちゃけ、J・K・ローリング監修・ハリーポッタービジュアルノベル、とか出せれば数万本は硬いような気もしないでもないんだけど無理無理。 スポンサーサイト
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※注意:最根幹の部分はぼかしますが、かなり踏み込んだネタバレします。
Four Sisters/4人の歌姫を探して旅を続けるLeaf一行。東と北は倒して、残るは2人。今巻では、守り人の消失した灯台を中心とした怪奇現象に挑むことになる。どこからともなく音が聞こえる。誰もいないのに気配がする。振り向けば視界の端に幽霊船の影が映る。前半これといった敵が出てきそうで出てこないのが逆に薄気味悪さを誘っていい感じ。 奇怪な謎に悩まされるLeafの心に光を灯すのは、古き知人達との再会。懐かしい名前が次々出てきて懐かしさを覚える一方、これ誰だっけな顔ぶれもちらほら。やばい2章のキャラクター印象薄すぎて覚えてない。1章のキャラクターはけっこう鮮明に覚えてるのになあ。 呪われたゲームを持ち前の機転で切り抜け、一行が辿り着いたのは、生きて帰ってきたものは誰一人いないと噂される死の島。その島に巣食う魔性達に身も心も追い詰められ、最後に逃げ込んだ洞穴内で、Leafは彼らを待ち受ける東の歌姫の衝撃的な正体を知り、その目を疑う。 男だった。 |
ふはは、予約入れちゃったー。 まったくそのまんま「好き好き大好き」の人のお勧めの構成になってしまうところが悔しい。煽りすぎなんだよあそこは。歯止めが利かなくなるじゃないか(笑)なにはともあれ、さあいかん次世代機。自分FPSで酔う体質*なんだけど、ギアーズオブウォーは楽しめるといいな! *Hitmanを遊んだ時には、殺害ターゲットの部屋に辿りつくまえに自分がダウンした。 数が普及してる(≒ソフトが出やすい)米国版を買うべきだったか未だに悩むものもなくもないんだけどね。もー、これで、アイドルマスター英語版とか発表された日には泣いて寝る。 |
from Peach Princess BBS
http://princess.cybrmall.net/ubb/ultimatebb.php?ubb=get_topic;f=14;t=002803 久しぶりにエロゲについて書くような気がします。発売日を目前に控えた北米版エロゲBazooka Cafe(原題ぷるるんカフェ)ですが、現在配送元の ![]() ところが、この出来事について、古参のコミュニティメンバーの間には、何か記憶を刺激するものがあるようで、話が妙な方向へ。
発売日より何より、火災の被害が広がらないことを願います。が。……もしかして、この会社アボガドパワーズ属性(効果:呪われ)持ってるんじゃなかろうか。縁起でもないな。 |
2章がいまひとつだったおかげで、長いこと積読していたデルトラクエスト第3章全4巻。一念発起して最後まで読みきってしまうことにしました。 今シリーズの敵はデルトラの大地を汚染するFour Sisters。日本語版だと四人の歌姫。ライトノベルならいかにも寝返って味方になりそうなネーミングだが、この話では問答無用で悪役なので要注意だ。特に、脊髄反射で美少女を想像してしまう大きなお兄さんは泣きをみるぞ。 TV向けにマイルドに調整されているアニメ版もあれはあれで悪くはないのだが、デルトラクエスト本来の魅力のひとつは、スタンダードな冒険物語の裏から滲み出るどす黒さ。 敵の捕虜になっていた1000人の無実の人々を救い出しました。めでたしめでたし。の後に、人口急増で食料が足りません。餓死者が出はじめています。どうすんだ。と話が続くのがデルトラクオリティ。絶望感、無力感、疑心暗鬼を味わうのにはやはり原作のほうが向いている。この巻では作者エミリー・ロッダのお家芸、言葉遊びも堪能できて、1章の衝撃には及ばない、とは思いつつも一定の面白さはキープしてるんだよなあ。 |
近所のゲーム屋で、XBOX360コアシステム トラスティベル ~ショパンの夢~ プレミアムパック(新品)が24000円で売られてて、かなりぐらっときました。
ちょうど別のPS2ソフトを買っちゃった直後なんで手は出さなかったけれど、買ってもそれはそれで幸せだったかもしれない。120GのHDも買うと、結局360エリートとあんまり変わらない値段になっちゃうのが購入を躊躇わせたんだよなあ。何かシュリンク版も出るって話だし。 で、買ったギルティギア#リロードは5分で飽きて、何故か唐突に洋物RPG、Divine Divinityを始めました。 一番最初に用意されてる、暗い洞窟に潜って赤青ポーションがぶ飲みでスケルトンを延々屠る掴みの展開は、あまりにありがちすぎて、自分こういうゲーム何度したっけなー、とかなーりだるい気持ちになったけど、なんのなんの。地上の敵と十分渡りあえるぐらいの実力がついて、自由気ままに旅できるようになると一気に面白くなってきた。 あれから始めてもいい、これから手をつけてもいい、風の吹くまま気の向くまま、広大なマップを開拓してく楽しみに気がつくともう止まらない。いつのまにかRPGが無くしてしまった"冒険"のワクワク感を思い出させてくれる。まっさらの知識でプレイするのもいいけれど、ベルガリアード物語とか、円卓の騎士物語物を読んだ記憶が新しい状態でのプレイは没入度がさらに深く、楽しい楽しいごっこ遊びができる。なるほど面白いわこれ。住人の出払った家に侵入して、帰ってくるまでの間に勝手に模様替えしたり、盗み食いをするのも結構楽しくてこまったもんだ。 や、XBOX360でこういうじっくり楽しむゲームも多く提供していただけるのなら、喜んで本体買うんですが。今はまだいまいち既存タイトルが自分好みじゃないんだよなあ。Oblivionは基本英語、本だけ厳しいので日本語、でやりたいから、PC版のほうがいいし。(あと、米国版360と日本版360で面白そうなソフトが分散してるのも悩ましいところ)Fallout3が出る頃にはもうちょっと状況が変わってると嬉しいのだけれど。 しかしまあ、米国版XBOX360にアイマスが発表されたら、問答無用で特攻しちゃいそうな気もする。 |
今日までに米国内で翻訳・販売された日本の漫画を、少年・少女・青年・BL漫画からアダルトまでのべ900タイトル、全て余さず紹介してしまうという、筆者の正気を疑うこの一冊。いや凄まじい。最終的に発売取りやめになった「Nymphet/こどものじかん」等もしっかり網羅してあるし。その昔、リーフ形式で売られてて手に入れづらかった「11人いる!/They were eleven」が、「Four Shojo Stories」というアンソロ本に採録されてたとは知らなかった。今度買おう。 一冊ごとにあらすじ・レビューもついていて、最高四つ星中の星ひとつ評価(実質最低ランク。厳密にはもっと下のゼロ星や半星もあるものの)と辛辣なコメントを容赦なくつけられてる作品が結構あるので、その作品の熱烈なファンが読んだら泣くかも。最初からレビュアーの好みが加味されてると割り切って読むべし。というかまーた武装錬金はひとつ星だし。貴様らそんなにこの作品が嫌いか!(笑) いわゆる萌え漫画/男性向けラブコメ漫画に厳しく、古典には甘い評点がついてることが多いのがいかにも筆者の趣向を反映して微妙にナニな気もしないでもないのだが、しかしまあ、古今米国で発売された全ての漫画にレビューをつけるのは想像するだけでとてつもなく大変な作業だ。レビューを読んで面白そうだと思った本も実際いくつかあった。 また、この手の本の裏の楽しみ、ブルーチ(BLEACH)、ビデオガルー(電影少女)等の怪しげな日本語表記で笑かしてくれるサービスマンシップも見逃せないところ。(とはいえ、誤字はこの程度で、全体としては正確です。念のため) 実際に手にするまでは作品を集めた単なるカタログを想像していたけど、けっこうコラム面も充実していて読みごたえあり。特に漫画表現の解説と検閲、それに年齢レーティングの箇所は興味深い。(欲を言えば、日本の例だけじゃなくて米国の例との対比も読みたかった気もするが)。全般を通して、英訳漫画好きなら資料(何の?)としての価値は十二分にあります。 ああしかし、一昔前はエロ漫画出版社けっこうあったんだねえ。今はもうほとんどIcarus Publishingの孤軍奮闘状態だ。頑張れイカロス。ホントいつか読んでみたいもんだが。 |
この5巻に渡る壮大なファンタジー叙事譚を一言で説明すると、こうなる。 神に対抗する最強の武器は、剣でもなく魔法でもなく、Garion少年の脳裏に焼き付けられたCe'Nedra姫のヌード姿だった。
そして全力を振り絞り、持てる英知を全て注ぎこんだエロ妄想をはじめるGarion。苦悶する神。これは世界の命運をかけた精神戦なのである。(´Д`;) …まじで? 真面目な話。期待に違わない、いや期待を超えた大団円。登場人物の各人が主役としてベルガリアード物語を描ききったと言ってしまってもあながち間違いではないはず。これほどキャラクターが生きた小説もめずらしい。1巻読んで、キャラクター小説じゃないと言ってたのは誰だ。自分だ。ごめんなさい。 後半微妙にヘタレ化しつつも軽口が冴えるSilkと、愛すべきちゃめっけ爺(&ロリコン疑惑)のBelgarathと、インテリジェンス人並み。カリスマ神のごとし。ウィズダム蟻レベル。のCe'Nedra姫はその中でも格別に美味しゅうございました。うん、ろくでなし大好きだ。 紙の本の良いところであり悪いところは、結末の時期が自然とわかってしまうところ。あと何枚めくってしまえば、紙面が尽きてしまうのか。あとどれだけ進んでしまうと、この魅力的な紡ぎ手達の物語が幕を閉じてしまうのか。わかってしまう。最後の10ページ、最後の単語を読んでしまうのがとても名残惜しくて、噛み締めるように読み進んだ。こんな気持ちで活字を追ったのは何年ぶりだろう。 勢いつけて読みきって爽快な気分になる物語も好みのひとつだけれど、終わりが近づくにつれて、名残を惜しむ気にさせる情緒たっぷりの物語もまた、心地よい。
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http://www.gomanga.com/manga/zerosfamiliar.php
知らんうちに、Seven Seas Entertainmentがライトノベル版のゼロの使い魔の版権を手に入れてたんですな。 んー、読んでみたい気もするんだけど。 |
あ゛ー。やっと解放された。ここ2ヶ月ほど非道なスケジュールの仕事に埋没しててたんですが、最後の方は体力が尽きて更新できませんでした。一月に26回終電なんてもう耐えられん。プライベートな時間を全て食いつぶされる。
今思えば、最初に作業の予定表を確認したとき、「これ、かなり夢を見てるスケジュールな気がします。完璧ノーミスな仕事をして、ぎりぎりの日程だと思いますよ」という懸念に、「じゃ、それで行こう」と、人の話を何も聞いてない上司のゴーサインが出た時点で、もっとゴネとくべきだったのですな。 さて本題。
英語のポルノ小説を物色する中で避けては通れない出版社の一つ、オリンピア・プレス。 父親が起こした前身出版社のオベリスク・プレスから始まり、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』、J・P・ドンレヴィー『赤毛の男』、ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』、ポーリーヌ・レアージュ『O嬢の物語』、ウィリアム・S・バロウズ『裸のランチ』、テリー・サザーン/メイソン ホッフェンバーグ協筆『キャンディ』等々のポルノ・前衛文学を立て続けに発行し、名声と悪評を一身に集めたアバンギャルドな出版社。今日では現代文学の一角に確固と刻まれているこれらの作品群も、この出版社が存在しなければ世に出なかったものが少なくはないだろう。 当時、性表現に対して厳格だった英国/米国に対抗して、法規制の緩いフランスで禁書を印刷し、海外派遣中で、娯楽に飢えているイギリス・アメリカの兵隊達を相手に商売する手法で業績を拡張。他の出版社が躊躇うような急進的な作家の受け皿となって近代文学に多大な影響を与え、不遇の才能に光を当てたオリンピア・プレス。その一方で、その遍歴は政府、保守論者、そして当の著者達との訴訟に塗れていた。そんな稀有な出版社の歴史を語る一冊。 まず登場人物の人となりが豪快。この本の主役、オリンピア・プレスの社長モーリス・ジロディアスの父親であり、出版社オベリスク・プレスを起こしたジャック・カハンの結婚話が、それだけで物語にすぎる。
そして、当時既にエディション・デュ・シェーヌ誌の創設者となっていたジロディアスの求婚エピソードはこちら。
「奇妙ですよね?」じゃないって(笑) なんつうか、親も親なら子も子である。ここにはとてもひとつひとつ書ききれないけれど、黎明期のオリンピア・プレスの作者達も、いずれ劣らぬ常識はずれっぷり。アンディーウォーホルを狙撃した犯人が実はオリンピア・プレスの作家のひとりで、本当はどうも社長ジロディアスを狙っていたらしい、というくだりまでくると偶然の悪戯に絶句するしかない。というか、ウォーホルもそうだけど社交関係広すぎ。当時の芸術家達は大概どこかで繋がってるような気がするなあ。 数多くの"注目作"を世に発表し、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いのオリンピア・プレスであったが、皮肉にも、言論封殺に対する反抗を命題としていた同社の経営は、英米の文章検閲が緩くなるに従って傾いてゆく。作家が自分自身の言葉を自由に表現できるようになっていくにつれ、わざわざ危険な内容の書物を好んで引き受けるような反骨出版社の必要性は薄れていった。そこに規制があったからこそ、他に才能を表現する場のない天才達が数多く集まる環境が生まれたのだ。 華美かつ放漫な劇場経営の失敗と、終わりなく続く訴訟の果て、オリンピア・プレス社は倒産。競売にかけられた社を競り落としたのは、全盛期の社を代表する作家であり、後に『赤毛の男』の版権を巡ってジロディアスと対立、法廷抗争中のドンレヴィー夫妻であった。 今やポルノ小説は禁忌でもなんでもなくなり、オリンピア・プレスの本も古典名作として、Amazon経由で普通に買えるようになった。作家の想像力を縛る鎖が消滅した代わりに、ポルノは大衆の消費物となり、かつての前衛作家達が生み出し、そして使い古された表現が繰り返し用いられ、産業としての円熟を見せている。ただ、あるいは、一流の作家が、ひたすらに新しい表現を模索して真剣にポルノに取り組んでいた時代、猥褻と芸術文学が混ざり合った混沌の時代は、ある意味貴重で贅沢な一時だったのかもしれないな、と、この本を読みながらちょっと思った。 |
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