英語版絶望先生が届いた。
内輪ネタと時事ネタと文字弄り多数という、翻訳三重苦が想像に難くない作品。もっとしょっぱい内容を想像してたけど、けっこう感触がよかった。 どんだけの分量になるか気になっていた注釈をまず最初に確かめたところ、計12ページ。項目数は多いけど、ひとつひとつの説明はあっさり留めているため、そんなに圧迫感は無い。むしろ同社から出ているネギま!の方が注釈ページ多かったり。 以下、映りの悪い写真。 ![]() 無駄に細かい子ネタも完訳。なかなかいい仕事してます。 ![]() メルちゃんの暴言は、日本語版に比べると若干ひかえめ? ![]() 『 小森ちゃんは引きこもりじゃないよ! 座敷童だよ!』という台詞に、"引きこもり"とは何か、"座敷童"とは何か、という注釈を必要とするのはさすがに苦しいところか。(ちなみに引きこもりは以後、Sit-inと訳される) 言葉遊びとか背景の小ネタとか、ローカライズできずに取りこぼしている所はあるし、そもそもこの作品に限っては日本語で読めるならそっちのほうが絶対楽しめると正直思う。が、それでも、難儀な素材に大してよく頑張ってると感心するし、なにより、普通に読んでて十分面白い。(まあ、自分が内輪ネタの文脈をある程度理解してるから、という部分も大きいだろうけど) 自分の中でDELRAYマンガ部門の株がちょっと上がった。 出たー 糸色先生の公開セクハラだー ![]() スポンサーサイト
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たまにはアメコミでも。Lost Girlsで児童ポルノ作家としての
物語は、引退したスーパーヒーロー達のその後、から始まる。若き日の栄光を懐かしみつつも、それぞれの日常を暮らしていた彼らの前に、かつての仲間の一人が何者かに殺害されるという事件が起きる。事件をきっかけに、それぞれの悩みは表面化する。問題を抱えているのは個人だけではなかった。核戦争による危機が迫り、世界終末時計が終わりの0時を刻まんとするその日、彼らは、事件の裏側に、かつて自らの信じた正義を、着々と進行させていたものの影がある事を知る。 核戦争目前の米ソ衝突という舞台背景を反映してか、自由と民主主義の国アメリカ万々歳、圧政と狂気の共産主義国家は滅ぶべし、といった描写が散見するのだけれども、いざスーパーヒーローの力をもって全面核戦争を回避した世界を達成してみたら、その様はまさに忌避すべき専制政治そのものでした。というのが毒々しい。作中でさりげなく繰り返し謳われる"Who whaches watchmen?"(世界の監督者は、いったい誰が監督するんだい?)という投げかけにもあるように、むしろジャンルのお約束事に疑問を投げかける作品でした。 少々残念なところといえば、中盤辺りまで人間くさい悩みが話の中心で、終盤で突然話のスケールが大きくなるので、至る過程の複線をいっぱい張ってあるのにも関わらず世界平和のくだりにどうにもとってつけた感が出てしまっていることか。 いやーしかし、20年前に描かれたとは思えんわこれ。深い深い。 |
いやまあ対岸の火事なんだけど。
自分のお気に入りのシリーズをいくつか抱えている、米国の漫画出版社Infinity studiosが、いくつかの作品について出版形態を紙媒体から電子ブック形式に切り替えるという発表をしたのが少し前のこと。 それ自体は、先鋭的な試みとして注目していたものの、実際の内容を見るにつれ大失敗しそうな気配が濃厚に思えてきた。 http://www.infinitystudios.com/product_info.php?products_id=236 上記の作品ページに記載してあるとおり、物自体は電子ブック(PDF)形式で売り出すのにもかかわらず、購入者にはPDFフォーマットの作品を記録したCDを個別発送。結局のところは物理メディアで販売するのと大差ない。売りだった印刷コストの削減も、元が$9.95から$6.50に下がった程度。VIZ mediaの紙媒体マンガが$7.95だったりするのを考えるとインパクトは薄い。 そして個人的には、Infinity studiosから今後出版される漫画がAmazonから買えなくなるかもしれないのが痛い。以前この出版社に、本を直接購入したらいくらになるかという見積もりをとってみたことがあって、その時は国外送料を$13ぐらい見積もられた。多分CDの場合も同じぐらいと思われる。まあ、NowとIono-samaの続刊がebookで出たら文句を言いつつも買っちゃうんだろうけど、正直この出版社がなにを目指してるのかわからない。自分視点では、この値下げで見込める売り上げ増より、特殊メディアのせいで狭まった露出・販売路による悪影響のほうがはるかに大きそうな気がするんだが。 この話を聞いたときは、時代に先駆けて漫画のダウンロード販売に乗り出すものかと思っていたんだけれど。なまじっか関心のある出版社だけに、首をかしげざるをえないなあ。ていうか、ぶっちゃけNowの版権握ったまま倒産は勘弁して頂きたい。わ、我々は3年待ったのだ!(前身出版社の倒産から) |
by ULTIMO SPALPEENさん
http://willowick.seesaa.net/article/81393545.html
ほー。ストパニ意外と売れてるみたいですね。Seven Seasのキュート漫画路線は、それなりに固定層がついてるんかな。
だから自分のとこには廻ってきやがらねえんですねこの野郎。 |